交換留学の醍醐味ということで、今回は授業について話そうかなと思います。
ということで、僕が今取っている授業から紹介していきたいと思います。
簡潔に
代数 (Algebra3+Trig / Pre-calculus)
英語 (English 11th)
AP 化学 (Advanced Placement Chemistry)
政治 (US government &
comparative government)
体育 (Team Sport)
歴史 (US History)
二学期からは
心理学(Psychology)
経済学(Economics)
を政治と体育に代わって取ります。
さて、まずアメリカの高校というのは、知っている方も多いと思うのですが、試験だけでなく普段のassignment,
quiz, testが重視されます。
例えば僕の英語のクラスにおいては、
Assignment 10%
Quiz 40%
Test/ Essay 50%
これらにExamの結果が足されます。
明確に数字が見えるのは非常に公平でモチベーションにも繋がりやすいのですが、やはり常に数字を見ながら勉強を継続するのは、多くの人にとっては大変なことです。僕自身も最初は非常にそれを気にしすぎて、体調を崩してしまうなんてこともありました。(その他にも理由はいくつかあると思いますが) とくに大学の単位に直接繋がるクラスは毎日のように課題が課され、Test&Quizもこなさなければいけないので非常にタフだと言えます。日本のようなばーっと授業を終わらせて、はい、試験というスタイルとは相異なるシステムではありますが、勉強させる環境、勉強しなきゃいけない環境はやはりアメリカの方が優れていると思います。(このことに関してはアメリカの大学は更にハイレベルな要求をします。
少し話がそれましたが、カテゴリー別に各教科について触れてみたいと思います。
1. Math
巷では、アメリカの数学は超簡単だ!といったようなことをよく耳にします。確かに高2で因数分解やってる友達がいるので、簡単…ですね(笑)しかし、一概には言えません。一番難しいと言われるCalculusは日本で言う微積や3Cまでの基礎事項にアメリカに特有のスタイルが含まれ、加えて日本の大学教養レベルの数学も頑張れば単位がとれるので、断定は出来ません(笑)結局、日本のように様々な分野が含まれる複雑な問題などは一切なく、基本問題で構成されているので、Calculusであれ、しっかりと自学自習が出来れば大変なことではないはずです。
2. English
日本の英語教育を受けてきた高校生が、第一言語が英語であるアメリカで英語の授業を受けることは非常に根気のいることです。この分野だけに関しては、いくら出発前に準備をしたとしても、すぐに適応するのは不可能だと思います。アメリカの"国語"というのは古いAmerican
Literatureの小説を主に取り上げるので、基礎の論説文を中心に学んできた日本人にとっては、ボキャブラリーはもちろんのこと、第二言語でストーリーを把握し、visualizeすることは非常に難しく、また不合理なことです。しかしながら、こちらの英語の授業を通して、自分の無知さを認識し、奮起して努力することで、自分にとっての大きな力になることは確かです。
3. Social Science
多くの高校留学生が語るのが、US
history と US Government (or Politics) は難しいということです。その他の社会科学の分野は努力でカバー出来ますが、アメリカ特有で、幼い頃からそれらのバックグラウンドを把握しているアメリカ人にとっては、非常にadvantageの大きいジャンルだと感じます。しかし、そういった歴史や公民を含めた、アメリカ特有の視点を持つ学問を学ぶことは、紛れもなく新たなアイデンティティを自分の中に生み出すことに繋がると思います。
4. Science
この分野は日本人が圧倒的に優れているといっても過言ではないです。日本人にとって少しやっかいなのはアカデミックな単語を暗記することくらいです。とくに計算が多く含まれる物理化学は小学校レベルの計算力 (関数電卓が使えるので計算力など必要無いのですが(笑)) と単語の暗記を怠らなければ、また生物に関しても、対訳を使って継続的に勉強すれば、しっかり習得できます。
ここまで四分野に分けて少しアメリカの高校の授業というのはどういったモノかを少しだけお伝えしてきましたが、全体的な印象を通して言えることは、日本の高校の課程をしっかりこなす事が、何事に関しても、前提にくるということです。
留学するにあたって、英語を勉強することはもちろんのこと、”英語で”何を勉強するかも大切な要素だと思います。
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(追記:16/03/13)
留学から 3年ほどが経って、理工系大学に進学することになりました。
今振り返ると、現地校で履修していた化学の授業がきっかけで興味を持ち始め、帰国後も化学を学び続けた結果、化学オリンピックの国内大会で賞を頂き、また入試で一つの武器にすることが出来ました。
留学時代に自分が書いたエッセイやレポートを見返すと、下手くそな英語で書かれているものの、必死に食らいつこうと泥臭く頑張っていた自分の姿が思い起こされます。失敗ばかりしていたけど、あの時の自分がいたからこそ、今自分がこうして化学のような好きな分野に熱中し、それを強みとして、将来世界で活躍したいと思えるのだと感じています。
変わりたいと思う自分がいるなら、留学に1年間を投資してみるのもいいのではないでしょうか。
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(追記:16/03/13)
留学から 3年ほどが経って、理工系大学に進学することになりました。
今振り返ると、現地校で履修していた化学の授業がきっかけで興味を持ち始め、帰国後も化学を学び続けた結果、化学オリンピックの国内大会で賞を頂き、また入試で一つの武器にすることが出来ました。
留学時代に自分が書いたエッセイやレポートを見返すと、下手くそな英語で書かれているものの、必死に食らいつこうと泥臭く頑張っていた自分の姿が思い起こされます。失敗ばかりしていたけど、あの時の自分がいたからこそ、今自分がこうして化学のような好きな分野に熱中し、それを強みとして、将来世界で活躍したいと思えるのだと感じています。
変わりたいと思う自分がいるなら、留学に1年間を投資してみるのもいいのではないでしょうか。